2005合宿での、児山選手の滑りです。

 尾瀬岩鞍、一次強化合宿、小さなうねりのあるナチュラルバーンでの児山選手の滑りです。内主導による切りかえ時の微妙なタイミングと量のずれにより、外スキーが少し浮いてしまっているものの、確実な重心の前方への移動により、早いタイミングでの雪面の捉えが可能になっている。
 スキー滑走性を妨げない二軸運動感覚の回転に同調して動きつづける外スキー、外腰、外肩にも注目してほしい。
 それに対して二ターン目では、9,10カット目の遅れたポジションのまま切りかえ期に入っているため中心軸運動的なターン始動となっている。そのため12,13カット目では外向のポジションが見られる。
 全体的に躍動感のある滑りだが技術選でのポイントは、3,,5カット目にあります。
                         SAJ専門委員  小林 英夫